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小さい目標をたくさん作ってあげて、生徒に達成させる。
できなかったことができるようになると、
世界感が変わってくる。

岩倉高校 サッカー部 奥薗さん

奥薗さん

プロフィール

高校時代にインターハイ・国体・選手権に出場。 大学時代に全国選手権・ユニバーシアード出場、その後は三菱自動車(現・浦和レッズの前身)でプレーされていました。
その後、地元である大阪に戻られ、選手としてだけでなく、小学校から大人までのクラブチームを発足したり、京都大学で指導ノウハウを学び、外部の指導を開始。
関西での実績から、その後は福岡や仙台で指導をされていました。
8年前から関東にてジュニアユースやユース世代を指導。直近では東京工業大学や敬愛大学(千葉)などの大学生を指導されていました。

1.  高校は、「人間として」「スポーツマンとして」の礎を築く場所

子供から大学生、大人まで幅広く指導されているのですが、現在、高校生を指導する際に、指導方法や部員への接し方などを変えている部分はあるのでしょうか?

高校生は、サッカーについてしっかり学んでいない生徒が多いので、そこは大学生・大人を教える時とは、指導に違いが出ます。また、高校は、人間の礎を築く場所だと思っていますし、サッカーマンとしても、スポーツの礎を築く場所だと思っているんです。なので、サッカーやスポーツをする上で大切な「体力」「筋力」「精神」などのスポーツに関する全てを作っていってあげないといけないと考えています。だからこそ基礎体力はもちろん、精神力なども重要だと思っていて「礼儀作法」「礼儀作法そのもののありがたみ」などについては自分で考えてもらうような指導をしています。

「礼儀作法」を生徒自身で考えてもらうことが大切なんですね。

指導を始めて1年目の部でしたので、生徒たちに考えてもらい、あらゆるところで彼らにルールを作ってもらっていました。彼らが色々失敗をしたり、注意を受けたりしているのを、それを繰り返さないように自分たちでルールを作っていきなさいと伝えています。また、「話の聞き方や聞く対応」についても考えてもらいましたね。ダラダラと人の話を聞く生徒が多かったので、話を聞く姿勢がどういうのが一番良いのかを考えてもらいました。今では、しっかりとピシッと姿勢を正して話を聞いていますよ。

学校内でもサッカー部は評判なんですか?

学校内でも評価を受けているようで、学校説明会や学校の催しの際もサッカー部が率先して、門番などをやったり、体育館に机を並べたりしていると聞いています。

2.  心に響く指導。指導者と生徒の関係性を大切に

教員でなく、部活動指導員という立場で気をつけていることや工夫していることはありますか?

学校の中で置かれている立場・役割については考えています。私自身、授業するわけでないので、学校生活や授業まで介入はできませんし、そういう立場・役割ではないと思っています。ただ、授業中の態度や、学校内での態度が悪いなどの生徒の評判を聞けば、注意をしたりしますね。

部活動指導員として学校をサポートするように心がけているということですね。

当たり前のことですが、学校側との確認・連絡は密にしています。色んな事を確認しながら、「今日はこういうことをやりますよ」とか「チームはこういう感じですよとか」顧問の先生に確認、伝えていくことは大切だと思っています。

今、学校側が部活動指導員を導入にするにあたって、「パワハラ」などのハラスメントについてかなりデリケートになっています。この部分で気をつけていることはありますか?

「パワハラ」と捉えられるというのは、相手の心に響かかない時なのではないかと思っています。なので、叱らないといけない時は、叱ろうと思っていますが、伝え方には気をつけていますし、伝わっていないと感じる時には、しっかりと話をするようにしています。また、すぐ直るようなものではないことは、ゆっくり時間をかけるようにもしていますね。生徒には「サッカーノート」をつけてもらっているのでノート内で「それはあなたにとって良いことなのかな?」や「そういう発言が出るということは、自分中心となってしまってるんじゃないのか?」などのコミュニケーション兼指導をしています。何かが起こったら、それに対して厳しく指摘・指導するというのは、現代の子には合っていないと思っています。

指導者と生徒の関係が上手くいっているからこそできることですね。

例えば、生徒が来る前にグラウンド整備をしたりとか、雨が振っている時は水たまりをスポンジでとったりなど、こういう姿をあえて生徒たちに見せるようにしていますね。指導者と生徒の関係は「この人には頭が上がらないな」っていうような関係を作るべきなんじゃないかなと思います。

3.  「今日をどう生きるか」生徒の世界観を変えてあげたい。

部活動指導員をしている上で一番大切にしていることはなんでしょうか

生徒の人間性を上げてあげることが大切だと思っています。目標を立てて、その目標に向かうというのは、サッカーでも、勉強でも、仕事でもすべて一緒だと思うんです。大きな目標を立てたときには、小さい目標をクリアしていかなければならない。その小さい目標をたくさん作ってあげて、生徒に達成させるということに意識しています。できなかったことができるようになると、世界感が変わってくると思うんです。そのために日々目標を立ててあげて、「今日をどう生きるか」みたいなことですね。

指導者として目指していることはありますか?

「誰かがいたり、欠けたりしても変わらない組織」。いい意味でのプロ集団になってもらいたいし、作りたいと考えています。プロ集団は、プロのサッカーをすることだけでなく、環境を作ったり裏方だったりいろんな準備の上に成り立っているものなんですよ。そして、この準備が一番難しくて、準備万端のつもりだったけど、それでもやっぱり抜けていたり、足りないところがあったりとたくさん出てくるじゃないですか。そこを自分たちで見つけていけるようなプロ集団を、高校生で作ることを目指していますし、作っていきたいと思っています。

以上、奥園さんのインタビューでした。生徒さんを人間・スポーツマンとして大きくさせたい。また、目標を達成させることで、世界観を変えてあげたいなどの生徒への大きな愛を感じました。また、実力のある選手としてやってきたからこその、指導者のあるべき姿や生徒さんとの関わり方について明確な考えをもっていることも、奥園さんの大きな魅力といえるでしょう!

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